妊娠中、一番つらかったのは皮膚トラブルですが(過去記事:妊娠発覚から初診まで)、つわりもやっぱり大変でした。
つわり中は自分らしく過ごせず、精神的にも苦しい日々でした。私の場合は食べつわりで、何かを食べていないと気持ち悪くなってしまうのですが、食べられる物も限られていて、昨日は平気だったものが今日は無理…なんてことも。そんな中で食べたいと思い浮かぶのはアメリカの田舎では手に入らない日本の食べ物ばかりでした。食べ物でこれほど日本に帰りたいと思ったのは初めて。やっぱり故郷に勝る味はありません。今回は、そんな私のつわり体験と対策について書こうと思います。
やっぱりきた、つわり
つわりは個人差があると聞いていたので、軽いといいな~、あわよくばありませんように!と祈りましたが、やっぱりありました。わたしの場合は食べつわりで、妊娠5週目頃から何か食べていないとなんだか気持ち悪い日々が続きました。ピークは10週目頃で、20週目くらいまで断続的に続きました。13週目以降は症状がない日もあり、終わった?!と油断した翌日にはまた体調が悪くなったりと完全につわりが終わったと感じたのは20週目を過ぎてからでした。食べつわりのほかにも日中眠くてしかたがない日もありました。
食べていないと気持ち悪い、でも美味しくない
何かを食べていないと気持ち悪かったのですが、なにを食べてもあまり美味しいと感じられず…。食べることで気持ち悪さは落ち着くものの、美味しいとは感じられず、もどかしい日々が続きました。つわりが終わり食事を楽しめるようになった時の感動は大きかったです。生活の中で健康と食べることの大切さを改めて実感しました。
食べ物の好みが変わった
つわり中食べられなくなったものがいくつもありました。まず飲み物は、温かい物全般がダメに。毎朝飲んでいた大好きなホットコーヒーも不思議と全く飲む気にならず。1月、2月のフロリダは肌寒い日も多かったのですが、それでも冷たい物しか受け付けませんでした。一番驚いたのは、水!いつのまにか水が生臭く感じるようになり、飲めなくなってしまいました。その代わりに、炭酸水にレモンを絞ったものやグレープフルーツジュースが飲みやすかったです。
食べ物は、大好きだった甘い物、特にチョコレートが苦手になりました。私の人生でこんなにチョコレートを食べなかった期間は初めてです。白米も食べられず、しばらくごはんを炊かなくなりました。
日本に帰りたい
食べられるものが限られていく中で、恋しくなったのは日本の味。つわり中、一番食べたかったのが冷やし中華とサクレ。でもフロリダの田舎にそんなものはありもせず。頭に浮かぶ食べたいもののほとんどが日本で手軽に買えるものばかり。例えば、ゼリーが食べたくなっても、思い浮かぶのは日本のコンビニやスーパーで売っている果物入りのもの。そういったものはアメリカのスーパーではお目にかかれない。アジア系スーパーがある街だったらまだ何か手に入ったかもしれませんが、私が住んでいた街にはありませんでした。日本で簡単に手に入るものが手に入らないもどかしさに加え、つわりで精神的にもかなり参ってしまいました。
アメリカでつわりといえば…
つわり時の食べ物としてアメリカでよく聞くのは、ピクルスとアイスクリーム。たしかにピクルスは食べられましたが、アイスはあまり食べたいとは思えませんでした。それより、サクレレモンが食べたかった!
食べられるものを見つけるのが大変なつわり期間でしたが、アメリカでも食べやすいものを見つけました。それは…サワードウブレッド!
初めて食べたときはサワードウ独特の酸味が苦手で、それ以来あまり手に取らなかったのですが、お米が食べられない代わりにパンは食べやすく、また酸っぱいものということで試してみたら、食べやすい!以前は苦手だった酸味が今度は癖になり、産後の今でも毎週食べています。
もうひとつ、比較的おいしく食べられたアメリカの食べ物がキーライムパイ。フロリダ名産で、さっぱりとしたライムの酸味と練乳の甘味が絶妙においしい。クッキーを砕いて作るベースもバターが効いていておいしいです。見た目はチーズケーキのようなパイです。ただ、カロリー高めなのでたくさんは食べられず…。つわり中は体重を気にしている余裕はありませんが、食べつわりだったので、体重は減るどころか増える一方でした。なので、キーライムパイはご褒美スイーツとしてたまに楽しみました。フロリダではよく見るキーライムパイですが、お店によって味が違うので、いろんなスーパーやレストランのキーライムパイを食べ比べしてみました。
運動中は自分らしくいられた
24時間つらいつわりですが、不思議と運動中だけは気持ち悪さを感じませんでした。本当は大好きなポールダンスをしたかったのですが、つわり中はすぐ息が上がってしまい、だるさもあり、自分の体を持ち上げる元気がなく、なかなかやる気になれませんでした。妊娠前はほぼ毎日かかさずやっていたのに、妊娠中の身体の変化についていくのが大変でした。その代わりに、軽いジョギングやウォーキング、そして妊娠中でもできるNatalアプリの運動を中心に、体調のいい日は毎日30分~1時間動いていました。運動中は気が紛れるのか、不思議と気持ち悪さを感じず、自分らしくいられた貴重な時間でした。食べつわりで気がかりだった体重増加も少しは抑えられたと思います。
つわりに効くアメ
つわりのピーク時、少しでも気持ち悪さを軽減できないかと探して見つけたのが、Pink Storkの飴。口コミが良かったので、藁にもすがる思いで試してみたところ、気持ち悪さがマシになった!つわり中に外出する際は、お守りのようにこの飴を常にバッグに入れて持ち歩いていました。
つわりはいつか終わる
つわり中、何度も他の方のつわり体験談を検索して、つらさに共感していました。「つわりはいつか終わる」という言葉を何度も目にしましたが、ピーク時は本当にこの苦しさから解放される日がくるのかな?と半信半疑でした。妊娠中期に入って元気を取り戻したときは、本当にうれしかったです。
もし、あなたがつわり中でこの記事を読んでくださっていたら、「つわりはいつか必ず終わります」と心から伝えたいです。個人差があって、いつ終わるのかが明確ではないのがまたもどかしいですよね…。産後、新生児の世話はもちろん大変ですが、私の場合は妊娠中の方が辛かったな、と思います。
次回は、妊娠中アメリカで受けられるサポートサービス、”Healthy Start” について書こうと思います。ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
