アメリカでは、産婦人科の初診は妊娠10週目以降(過去記事:妊娠発覚から初診まで①)。その後の健診は妊娠後期までは基本的に月に1回のペースです。エコー検査は初診で1回、次は20週以降にやっと再びお腹の子を見られます。月1の健診はつわり中もあってか、次の健診までかなり長く感じました。お腹もまだ大きくなく、胎動も感じない時期で赤ちゃんが元気なのか不安な日々が続きました…。
そんな時、同じく妊娠中の友人が教えてくれたのが、Healthy Startプログラムでした。
Healthy Startとは?
Healthy Startは、国の支援を受けて各地域団体が運営しているプログラムで、妊娠中から産後の一定期間、さまざまなサポートを受けることができます。地域ごとに参加やサポート内容が異なるようなので、ご興味がある方はウェブサイトをチェックしてみてください。お近くのHealthy Startを調べるページはこちら。
今回は、私自身の体験をもとにサポート内容をご紹介します。
私が住んでいたフロリダ州の町では、基本的に保険の有無や収入に関係なく、自宅訪問サポートを受けられました。月に1回、約1時間自宅(家でなくても希望すればカフェでもよいそう)にHealthy Startの方が来てくださり、地域の支援情報を教えてくれたり、妊娠・出産・産後について疑問に答えてくれたりしました。出産・産後へ向けてどんな準備をしたらいいかなどのアドバイスや、つわりや妊娠中のマイナートラブルの愚痴も聞いてくださいました。自宅訪問以外でも、何か聞きたいことがあれば気軽にメッセージでも答えてくださったので、とても心強かったです。私の場合は、妊娠中期でフロリダ州からカンザス州へ引っ越したため、自宅訪問は2回だけでしたが、心のサポート面でとても頼りになる存在でした。胎動を感じないので赤ちゃんが元気か心配と相談すると、どうしても不安でしょうがなければ、心音計を持ってきてくれると言ってくれました。異国の地での初めての妊娠は不安ばかりでしたが、Healthy Startの方が心から応援してくれている、と温かい気持ちになりました。
Healthy Start主催、地域のベビーシャワー
私が住んでいた地域のHealthy Startでは、年に1回、妊娠中〜産後6か月の家庭を対象に、無料のベビーシャワーが開催されていました。
会場は教会の広い体育館。長い机がずらりと並び、病院や地域の団体、企業などがブースを出していて、参加者は自由に話を聞いて回るスタイルです。
各ブースではパンフレットのほか、赤ちゃん用の靴下やシャンプーのサンプルなど、ちょっとしたプレゼントも配られていました。
すべてのブースを回ると抽選に参加でき、オムツやベビーベッドなどの大きな景品が当たるチャンスも。私は残念ながら外れてしまいましたが、友人はなんとベビームーン用のリゾートホテル宿泊券を当てていました!
パパ参加のオムツ早替えゲームなどもあり、会場はとても盛り上がっていました。
ブースの数にも驚きましたが、普段は見ない数の妊婦さんや産後の方を見て、小さな町にこんなにも同じ境遇の方々がいるのかと思いました。
個人的にありがたかったこと
そんな中で、個人的に特にありがたかったのが、図書館のブースです。
無料で本を配っていたのですが、そこでなんと日本の童謡の本を見つけました。フロリダ州の小さな町で日本語の本に出会えるなんて思ってもいなかったので、とても驚きました。
その日の夜からお腹に向かって毎晩読み聞かせを始め、今でも毎日歌っています。
T.E.A.M. DAD
ベビーシャワーでは、「T.E.A.M. DAD」というパパ向けのプログラムも知りました。
これはHealthy Startと同じように、月に1回の面談(自宅訪問や別の場所でもOK)を通して、父親になる準備をサポートするものです。
内容としては育児の知識というよりも、メンタル面のサポートが中心で、出産前後の環境の変化にどう向き合うかを、メンターとの対話を通して考えていくプログラムのようでした。
番外編:WICプログラム
ベビーシャワーでは、WICプログラムのブースも出ていました。
WICは妊娠中によく耳にする制度で、アメリカでは比較的知られているサポートのひとつだと思います。
食べ物の支援や無料の母乳クラスなど、Healthy Startよりもさらに踏み込んだサポートが受けられるのが特徴です。
ただし、こちらは収入などの条件があり、誰でも利用できるわけではありません。
アメリカらしさを感じた
今回は、私が実際に利用したHealthy Startプログラムについてご紹介しました。
医療費が高額なイメージのあるアメリカですが、保険の有無に関わらず利用できる無料サポートがあることに、正直驚きました。
こういうサポートがあることに、アメリカのあたたかさを感じました。地域の団体が関わって成り立っている様子を見て、こういう“コミュニティで支える形”はアメリカらしいなと感じました。
次回は、ドゥーラや病院開催の両親学級についてお話ししたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
