Token Blackって?Token ○○、Tokenismの意味(サウスパークより)

2月2日より放送が始まった『サウスパーク』シーズン25。今シーズンも絶妙な視点から社会を風刺する内容になっています。
9日に放送された第2話「The Big Fix」では、キャラクターの1人である“Token Black”が取り上げられました。サウスパークではキャラクター名ですが、“Token Black”というフレーズには深い意味があります。今回はその意味について書きました。

*以下筆者の個人的見解です。

Photo by Daria Nepriakhina on Unsplash

サウスパーク(South Park)とは?

サウスパークについてNetflixの説明が分かりやすかったので、そのまま引用させていただきました。

   時事問題や有名人、政治家たちが登場する、ブラックユーモアあふれる風刺コメディアニメ。可愛い見た目とは裏腹に毒舌を吐く少年4人の視点を通して世相を斬る。

Netflix

サウスパーク(South Park)は、1997年から主にコメディ・セントラルで放送されている風刺アニメです。容赦のない風刺で描写が過激なため、好き嫌いが分かれる作品です。 日本ではNetflixで視聴可能ですが、年齢制限18歳以上が設けられています。ありとあらゆるタブーも手加減なく風刺しており、下品な描写もあるので視聴には注意が必要です。「大人向け」と言われるのも納得の内容です。

コロナ禍を舞台にした特別編もいくつか制作されており、昨年12月にはParamount+でコロナ後の未来を描いた“SOUTH PARK:POST COVID: THE RETURN OF COVID”が配信されました。

アニメについては下記のサイトで詳しく説明されています。

サウスパーク・アーカイブス(日本語版FANDOM)

サウスパーク(ウィキペディア)   

     

Token Blackって?

2月9日放送の第2話では、キャラクターの1人であるToken Black(トークン・ブラック)が取り上げられました。サウスパークの中では、メインの少年4人の通う小学校で唯一の黒人男子生徒です。“Token Black”(Tokenが名前、Blackは苗字)とはサウスパークのキャラクター名ですが、“Token black guy”には人種差別に深く関わる意味があります。

Token Black Guyの意味

The Harvard Crimsonの記事で簡潔に説明されていました。

  Token black guy (n.)–A black character deliberately featured in a show or movie for the sake of racial diversity.

“Top 5 Token Black Characters” By Charlotte D. Smith, Crimson Staff Writer , November 29, 2011

訳すと、「番組や映画で人種の多様性のために意図的に登場する黒人キャラクター」。

また、リーダーズ英和辞典で“Token”を引くと

   差別が行なわれていないことを示すために一員に加えられた者

リーダーズ英和辞書

という記載がありました。

この説明をサウスパークのToken Blackに当てはめると、人種の多様性を見せて差別がないことを示すために登場させている黒人のキャラクターと解釈ができます。“Token Black Guy”という言葉をそのままキャラクター名にしてしまうなんて、さすがサウスパークと言わざるを得ません。

Tokenism、Token ○○

こういった現象をTokenism(トークニズム)というそうです。

Tokenismの意味:

  名ばかりの差別撤廃((被差別側の人員をほんの少数人受け入れて平等を装うなど)).

リーダーズ英和辞典

“Token woman(女性)”のように、Tokenの後に性別、宗教、性的指向など、人種に限らずあらゆる社会的・性的マイノリティ(少数者)が入る場合もあるようです。また、こういったToken ○○として登場したキャラクターは、脇役でドラマや映画の中ですぐに排除されてしまう場合が多いようです。

ホラー映画などで最初の犠牲者は黒人キャラクターが定番だと聞いたこともあります。
これについてはWikipediaに記載がありました。

参考:Tokenism, Wikipedia

どうして今“Token Black”が取り上げられたのか?

ここで『サウスパーク』の話に戻りますが、なぜ今回番組内でToken Blackが取り上げられたのでしょうか?
以下、筆者の個人的見解です。

近年の多様性を高める動きを風刺した?

米アカデミー賞のノミネート作品に出演者および製作者の多様性を条件にしたり、以前書いた『Survivor』という番組を放送するCBSでもリアリティ番組の出演者50%を有色人種にすると発表したり、近年多様性を高める動きがよく見られます。そんな中で、今回その多様性を表面的にみせる“Token Black”を取り上げたのではないでしょうか…

参考(Reference):

「米アカデミー賞、作品賞に「多様性」の条件設置へ」BBC NEWS JAPAN

CBS Commits To 50 percent BIPOC Casts across Reality Series

2月は黒人歴史月間でもある

偶然にも(?)、2月は米国で黒人歴史月間なので、黒人キャラクターをあえて取り上げたのではないか...

まとめ

今回は、『サウスパーク』を観て気になった言葉“Token Black”についてまとめました。
Tokenismについて調べてみると、多様性を求める中での人々の葛藤が見られたので、また機会があればそれについても書いてみようと思います。

かなり昔の話ですが、ワシントンDCでインターンシップに参加した際に有色人種向けのジョブフェアの参加を勧められたことがありました。都合がつかなかったため参加はできませんでしたが、なぜ有色人種向けのジョブフェアが存在するのか疑問でしたし、その時初めて自分は「有色人種」として見られていることに気が付きました。アメリカに来て受けたカルチャーショックの一つです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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